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    アイヌ シリキ【ainu-siriki】 

    • 2011.07.12 Tuesday
    • 23:24

    十数年前、初めて北海道(アイヌモシリ)の二風谷を訪れた折に、“アイヌ文様”というものに接して“度肝”を抜かれ、以来、自分の革工芸にその美しい模様を応用できないものかとあれこれと試行錯誤を繰り返し今に至るわけですが、その奥深い先住民文化はそう簡単に理解も表現も出来るものでないことは確かです。

    こうして北海道に住み着き、事あるごとにアイヌ文様と接し、そのたびにあらためてその美しさと不思議さに“度肝”を抜かれ続け、ゴージャスな模様に驚嘆し、僕など足元にも及ばぬような大先輩や先人たちのさまざまな表現形態にただひたすら敬服する次第です。

    僕のような稚拙未熟な者がどれだけ説明できるかはわかりませんが、知っていることをほんの少しの断片でもお伝えできればと思い、簡単にですが「アイヌ文様」について書いてみたいと思います。












     

    1、この土地に古くから住んでいる先住の民、アイヌの人々の伝統的文様・アイヌシリキ【ainu-siriki】。

    アイヌの崇高な文化は大自然(地球・宇宙)と直結しています。
    北海道(アイヌモシリ)の厳しい自然の中で生活してきたアイヌの人々は、ウェンカムイ(悪い神)から身を守るために“魔よけ”の意味を込めて衣類や身の回りの品々に刺繍や彫り物をして文様を施します。





















    一口にアイヌ文様といっても、地方によってそれぞれの特徴の違いがあります。

    自然の中において、たとえば植物が風になびいている様子や、川を流れる水の渦巻き、空を流れる雲の動きや、フクロウの顔からも想像はふくらみ、その文様は無限へと広がります。















    アイヌ文様は、文様全体を構成する柄(パターン)の一つ一つに意味があります。

    神様の目を意味する柄、渦巻状の柄、花の芽の柄など、それぞれの柄の意味がありますが、アイヌ刺繍のきらびやかな広がりは大宇宙を表現したものであるといっても過言ではありません。



















    2、パターン




     

    ☆アイウシ ノカ :“とげ”を表現します。魔が一番嫌うとげとげを描くことによってウェンカムイを寄せ付けません








    ☆カムイ シク :シクとは「目」で、この部分は神(主にシマフクロウ)の目を表現します。アイヌの世界ではシマフクロウは「コタンコロ カムイ」といって人々を見守る強い力を持った神様であるとみなされます。







    ☆モレウ ノカ :モレウとは「渦」のことです。自然界にはあらゆる渦が存在します。また、人の心の中にも渦はあり、抽象的な世界における「渦」をも表現しているとされます。







    ☆ウタサ :互いに交差するという意味です。あらゆる意味において「交わる」ことの表現とでもいうべきでしょうか。






    ☆アパポエプイシリキ :花の芽の文様。







    ☆アパポピラスケシリキ :花が咲いたところを表現します。



    他にもありますが、以上が代表的なパターンで、主にこれらを組み合わせて文様はどこまでも広がってゆきます。
    そしてその紋様全体が一つの大きなお守りとしてアイヌ(人間)をウェンカムイから守ってくれると考えられています。







    ☆モレウ(渦)を複数合わせるとシク(目)が見えてきます。




              ← (画像が鮮明でなくてゴメンナサイ!)



     

    ☆アイウシ ノカは際限なく伸びてゆきます。衣類の袖口や襟元からは特に「魔物」が侵入しやすいといわれており、その意味から袖口や襟元にはアイウシ ノカのさまざまな文様が施されることが多いようです。








    3、生活ツールとしてのアート。




    安政6(1859)年、松浦武四郎がアイヌ風俗を描いた『蝦夷漫画』には、「女児衣服文造の図」として、砂浜で文様の練習をする少女たちの様子が描かれています。




    年頃になると、女性は衣服などの縫い物を女性の手仕事とし、男性はお盆などの木器の製作を男性の手仕事とします。

    その中で育まれたアイヌ文様は、製作技術とともに大切な文化遺産として親から子へと受け継がれ、子供の頃から親に教えられた文様を砂浜や炉端の灰に描いて練習し、次第に自分の文様として身につけていきます。


    アイヌ文様が伝統的なアイヌ文化の代名詞とするのならば、それは北の大地に根付いた豊かな精神文化を象徴するものといえます。




























     

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